【ヴィティスターズ:ブルゴーニュ騒動記」
「SE:チュンチュン]
ピノ「(驚いて)なっ………! (落ちる)うっ……!」
[SE:落ちるような物音]
[SE:走る足音]
[SE:ドアバーン]
ムニエ
「ノア!! 大丈夫かい!?」
ピノ
「……何故、何故私の枕元にエスカルゴがいるんだ……???」
ピノノワール
【ブルゴーニュ騒動記:エスカルゴはお好き?】
シャルドネ
「……んで、俺らが呼び出されたってわけか」
アリゴテ
「確かにやつら、最近葡萄畑に増えている」
シャルドネ
「でも、別に前からいただろ? ひょっとしてピノ様、エスカルゴは苦手とか?」
ピノ
「好きも嫌いもないが、枕元にいたら誰だって不愉快だ。家の壁にも何匹か張り付いているし……」
ムニエ
「それに奴ら、食べるから……葉を」
シャルドネ
「最近むず痒いのはそういうことなのね」
ピノ(苛立って)
「何故こんなに増えている? 何か対策はないのか?」
シャルドネ
「んじゃ……食べるか」
(間)
ピノ
「食べる……だと?」
シャルドネ
「ピノ様知らねーの? ローマ時代からカタツムリは食べられていたんだぜ?」
ピノ
「いや、だが……しかし」
アリゴテ
「寄生虫がいるものもある。全部が食べられるわけじゃない」
シャルドネ
「ま、俺がパパーっと美味しく調理してやんよ。任せときなって」
(葡萄畑を探し回るシャルドネ)
一週間後(エスカルゴの調理には一週間以上かかる)
シャルドネ
「お待たせしました。こちら、エスカルゴ・ブルギニョン(ブルゴーニュ風)でございます」
ピノ
「……」
シャルドネ
「ちゃんと食べられるやつ選んで料理したから、大丈夫だって。
あーんしてやろうか?」
ピノ
「茶化すな。……まあ、食べられなさそう、ではないな」
パク
シャルドネ
「お味はいかが?」
ピノ
「……悪くない」
シャルドネ
「ボルドー連中みたいな言い方やめろって。上手いかまずいかのどちらかだろ?」
ボルドーはイギリスかぶれなところがある→イギリス人みたいなこと言うなということ
ピノ
「味は悪くない。……だが、下準備に一週間かかるのは問題だな」
シャルドネ
「そこはどーしようもないっしょ」
そして現代。
シャルドネ
「今度はエスカルゴが絶滅の危機だって?」
ピノ
「農薬を使うようになったせいもあり、数が減っているらしい」
シャルドネ
「いくら俺の味付けが美味しかったからと言って……とりすぎたんじゃねえの?」
ピノ
「絶滅するほど食べるものか💢
これからは農薬を使わずビオディナミを取り入れて行こうと思う」
シャルドネ
「エスカルゴのためにか? お前、いつからそんなカタツムリが好きに……」
ピノ
「なってない💢 環境保全のためだ」
end
「SE:チュンチュン]
ピノ「(驚いて)なっ………! (落ちる)うっ……!」
[SE:落ちるような物音]
[SE:走る足音]
[SE:ドアバーン]
ムニエ
「ノア!! 大丈夫かい!?」
ピノ
「……何故、何故私の枕元にエスカルゴがいるんだ……???」
ピノノワール
【ブルゴーニュ騒動記:エスカルゴはお好き?】
シャルドネ
「……んで、俺らが呼び出されたってわけか」
アリゴテ
「確かにやつら、最近葡萄畑に増えている」
シャルドネ
「でも、別に前からいただろ? ひょっとしてピノ様、エスカルゴは苦手とか?」
ピノ
「好きも嫌いもないが、枕元にいたら誰だって不愉快だ。家の壁にも何匹か張り付いているし……」
ムニエ
「それに奴ら、食べるから……葉を」
シャルドネ
「最近むず痒いのはそういうことなのね」
ピノ(苛立って)
「何故こんなに増えている? 何か対策はないのか?」
シャルドネ
「んじゃ……食べるか」
(間)
ピノ
「食べる……だと?」
シャルドネ
「ピノ様知らねーの? ローマ時代からカタツムリは食べられていたんだぜ?」
ピノ
「いや、だが……しかし」
アリゴテ
「寄生虫がいるものもある。全部が食べられるわけじゃない」
シャルドネ
「ま、俺がパパーっと美味しく調理してやんよ。任せときなって」
(葡萄畑を探し回るシャルドネ)
一週間後(エスカルゴの調理には一週間以上かかる)
シャルドネ
「お待たせしました。こちら、エスカルゴ・ブルギニョン(ブルゴーニュ風)でございます」
ピノ
「……」
シャルドネ
「ちゃんと食べられるやつ選んで料理したから、大丈夫だって。
あーんしてやろうか?」
ピノ
「茶化すな。……まあ、食べられなさそう、ではないな」
パク
シャルドネ
「お味はいかが?」
ピノ
「……悪くない」
シャルドネ
「ボルドー連中みたいな言い方やめろって。上手いかまずいかのどちらかだろ?」
ボルドーはイギリスかぶれなところがある→イギリス人みたいなこと言うなということ
ピノ
「味は悪くない。……だが、下準備に一週間かかるのは問題だな」
シャルドネ
「そこはどーしようもないっしょ」
そして現代。
シャルドネ
「今度はエスカルゴが絶滅の危機だって?」
ピノ
「農薬を使うようになったせいもあり、数が減っているらしい」
シャルドネ
「いくら俺の味付けが美味しかったからと言って……とりすぎたんじゃねえの?」
ピノ
「絶滅するほど食べるものか💢
これからは農薬を使わずビオディナミを取り入れて行こうと思う」
シャルドネ
「エスカルゴのためにか? お前、いつからそんなカタツムリが好きに……」
ピノ
「なってない💢 環境保全のためだ」
end